食中毒に感染して症状が出るまでの潜伏期間はどれぐらい?
2016/08/18
食中毒の原因となる菌やウイルスが体内に入っても、
発症までには時間がかかります。
この時間は種類によって大きく違い、
早いものでは半日程度、長いものでは半月以上も潜伏します。
また、
潜伏期間が長い食中毒の場合、
気がつかないうちに菌が排出されて発症しないこともあります。
原因ごとの発症までにかかる時間と、
治癒までに必要な時間について紹介していきます。
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菌別の潜伏期間

感染件数が多いものを抜粋して紹介します。
1.ウェルシュ菌
カレーなどの汁物を
作り置きすることで感染しやすくなる細菌で、
潜伏期間は一週間から半月程度。
感染するとちょっとした下痢や腹痛が現れますが、
症状が軽いので気づかずに治ってしまう事も良くあります。
2.カンピロバクター
鳥生肉から感染する事が多い菌で、
1日から一週間程度潜伏します。
症状は嘔吐、下痢、腹痛、
数日で症状は治まります。
3.腸炎ビブリオ
こちらは生魚から感染する食中毒菌です。
潜伏期間はかなり短く、
24時間以内でまず発症します。
症状は下痢と腹痛、嘔吐もありますが、
比較的軽度です。
4.0-157
牛肉や汚染された井戸水などから感染します。
潜伏期間は一週間前後、
激しい下痢と腹痛が発生するほか、
合併症も起こりやすいので注意が必要です。
ウイルス別の潜伏期間

食中毒の潜伏期間です。
1.ノロウイルス
原因は牡蛎などの二枚貝、
潜伏期間は1~2日で、
発症すると激しい嘔吐と下痢に苦しめられます。
一週間程度でおさまりますが、
症状が激しいので脱水症状に気をつけましょう。
2.ロタウイルス
乳幼児に多い食中毒です。
感染経路は汚染された食事、
潜伏期間は1~2日です。
発症すると酷い下痢が起こり、
白い下痢が出ることもあります。
感染力が高いので、
発症したら感染が広がらないように気をつけてください。
食中毒を予防する

気をつけることである程度予防が可能です。
まず、
作った料理は絶対に常温で保存しないでください。
原因となる菌は
50度前後で一気に繁殖するものが多いので、
常温で保存すると危険性が高まります。
作った料理が余った時は、
ある程度冷えたら冷蔵庫で急冷すると細菌の繁殖を抑えられます。
次に、手洗いの徹底です。
通常の手洗いでは一度だけ洗剤で洗いますが、
実はこれでは皮膚の隙間にいる菌を落としきれません。
一度洗ったあと、
もう一度洗剤を付けて洗うことで十分に菌を除去できます。
夏場は食中毒が起こりやすい時期ですので、
しっかり予防してください。
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