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熱中症で寒いと感じた時の原因と対処法

      2016/06/17

外気や直射日光によって
体温が急上昇してしまって
引き起こされる諸症状が熱中症です。

よく知られているのが
頭痛や吐き気、めまいといった症状なのですが、
あまり知られていないものの
それらより危険な症状となるのが寒気なのです。

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熱中症によって寒気を感じる原因


ではどうして熱中症によって寒気が生じるのか、
この原因は最初に触れた
「体温が急上昇してしまっている」ということです。

本来人間の体は
発汗による体温調節機能があるため、
夏場などには脳が
「暑くて体温が上がっているから発汗して体を冷まそう」
という命令を出して体温を下げるようになっています。

しかし熱中症が悪化してしまうと
その体温調節が出来なくなってしまい
脳が上手く命令を出せなくなってしまい、
その結果「今外は寒いから汗が出ない」
という誤った判断が出てきてしまうのです。


そしてこの症状の恐ろしいところが、
寒いと脳が判断している以上
発汗が行われなくなってしまうという点です。


人の体の体温調節をするには汗を出す必要があり、
熱中症にかかった人の身体からは
汗が出ているのが普通です。

しかし脳が寒いと判断してしまっていると
汗が出なくなってしまい、
それによって体温調節は全く出来なくなってしまいます。

そうした状態で炎天下に放置すると、
重度の脱水症状につながって
最悪の場合
命を落とすリスクすら出てくることになるでしょう。


熱中症によって寒気を感じてしまったら・・・


では熱中症にかかった人が寒い
と言い始めた場合にはどうすれば良いのかというと、
これは言うまでもなくすぐに救急車を呼ぶべきです。

そもそも通常であれば
こうした状態まで至ってしまうケース自体
があってはならないことなのですが、
例えば誰もみていなかった場所で熱中症で倒れてしまい、
見つかった時に寒気を症状として
訴えていたということであれば
熱中症がすでにかなり危険なレベルまで
悪化しているとして判断できます。

もちろん涼しい場所に移動させて
水分とミネラルの補給を行うことは必要ですが、
この状態まできてしまうと
素人の処置で回復させることは
困難として考えた方が良いでしょう。


時折「熱中症程度で救急車を呼ぶのは気が引ける」
と言う人もいますが、
寒気を感じているのであればその人が何と言おうと
救急車を呼んで医療施設での治療を受ける必要があります。

ですからすぐに救急車を呼び、
救急車が到着するまでの間に
日陰にその人を移動させて安静を保つようにしてください。

この状態になってしまった場合、
即座に必要な処置を取らなくては
最悪のケースもあり得ます。

もし夏場に運動をする機会がある人は、
自分だけではなく
他の人の命を守るためにも
こうしたことは必ず知っておきましょう。

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 - 熱中症 ,

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