熱中症は高齢者に多い!?その原因と対策は
2016/06/16
熱中症といえば
炎天下でスポーツや作業をする人に多い、
というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし実は、
その多くを占めているのは高齢者です。
しかも屋外ではなく
室内で発症するケースが非常に多くなっています。
なぜこうしたことが起きるのでしょうか。
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高齢者は熱中症にかかりやすいのはなぜ?
高齢者が熱中症にかかりやすい原因の一つとして、
暑さを感じにくいということがあります。
年齢とともに暑さ寒さを感じる感覚が衰え、
室内が高温になっても気づかずに、
エアコンをつけずにいたために
熱中症になってしまうというケースが少なくありません。
また体温調節機能も衰え、
汗をかきにくいために体内に熱がこもってしまう
という問題もあります。
それでいて元々体内の水分量が若い人に比べて少なく、
喉が渇きにくいため水をあまり飲みません。
そのためますます汗をかきにくくなる
という悪循環があるほか、
脱水症状のリスクも高い状態にあります。
それでも頻尿を恐れて水分を控える人もおり、
ますます熱中症になりやすい、
ということになります。
そうでなくても体力が低下し、
持病を抱えている人も多い高齢者の場合、
熱中症になれば即、
命の危険につながることも少なくありません。
毎年5月頃から
熱中症で緊急搬送される人が増えますが、
その実に半数近くを高齢者が占めているのです。
こうした事態を防ぐためには
どうしたらよいのでしょうか。
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高齢者の熱中症対策

必ず部屋に温度計を置いてチェックすること。
そして水分補給をこまめにすることが大切です。
無理をせずエアコンで室温を適度に
調整することも必要ですが、
1日に1回は窓を開けて換気をすることも
忘れないようにしたいものです。
窓にはすだれをかけて直射日光を防げば、
室温の上昇を防ぐと同時に
冷房効率もアップします。
服装もゆったりとして風通しが良く、
吸湿性・速乾性共にすぐれた素材のものを選びましょう。
また、室内にこもってばかりではなく
1日1回は外に出て、
暑さに慣れ汗をかくようにすることも大切です。
その場合、日差しの強い日中は避け、
朝の涼しい時間帯などに散歩をするのがおすすめです。
これらの注意事項は、高齢者の場合
すべてきちんと守るのが難しい場合もあります。

まめに声をかけてあげることも
熱中症予防の重要な対策の一つといえるでしょう。
まためまいや頭痛、吐き気などの症状が出たら
重症化する前に
速やかに医師の診察を受けることも大切です。
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