将来、中間所得層が消えて高所得者と低所得者層の二極になるというデマは信じるな
よく、ネットビジネスをやっている人の脅し文句に、
- 会社でサラリーマンをして社畜として働いても給与は上がらないし、いつか首を切られるのではないかという、いわゆるリストラにおびえながら生きるのはやめにしませんか。
- 自分の好きなことをして、時間と場所に縛られることもなく、いやな上司と顔を会わさなくてすむ、このような人生を歩みませんか
- 将来、AIの進化やロボットの発達のおかげで、人間のやっていた職業がどんどんなくなる。現在の仕事の50%程度が10年内に消えるというようなデータもある。あなたも会社でサラリーマンとして働いても、その仕事がいつなくなってもおかしくないから、今のうちから独立に向けて準備しませんか
- 将来は少数の金持ちの上流階級と多数の下層階級に分かれる。中間階級層が消える。何ら手を打たなかったらあなたの将来は危ないですよ。
という文言でビジネスへの参加者を募集している人がいる。特にネットを使ってするビジネスに多い。副業を勧める社会的なコンセンサスも後押ししている。
いわゆる会社に頼るな、自分の道は自分で切り開けという訳である
うなずける部分はある。
しかし現実に独立を目指してもハードルは高い。
一時的に利益がでたとしても、それを維持するのは困難である。
小さいとはいえ独立したらいっぱしの経営者である。
経営者としての苦労ば絶えず付きまとう。
ネットは流行り廃りが激しい、新しいモノが次から次へと出てくる。
もし、何らかのプラットフォームに依存したビジネスをしていると、2つのリスクを背負うことになる。
- 1つは、そのプラットフォームが人気がなくなり誰も使わなくなったり、サービスを中止するリスク。
- もう一つは、そのプラットフォームから削除されるまたは評価されなくなり無視されるリスクである。
こういうネットの特性の世界で長くビジネスを続けるのは大変である。
ここで、タイトルに挙げた上層階級と下層階級に2分されるという話であるが、文明が進めばその社会を支える技術者や公務員など中層階級が多く必要である。
AIが発達しても、そのAIを作るのは人間の頭脳である。
AIに限らずコンピュータ以外でも、建築物、機械装置、車、工場、橋、空港その他現在の社会を支える技術と技術者の需要は多い。
農耕民族である日本人は技術に対する評価が低い。
誰かが作ったモノをマネすれば良いという考えがその根底にある。
狩猟民族であるアメリカは日本に比べて技術者に対する社会的評価が高く収入も高い。
そうは言っても、技術者を低い給与で押さえつけるわけにはいかない。
高いところを求めて移ってしまうからそれなりに高い所得を得ている。
つまり、世の中、上層階級と下層階級に二分されるというのは間違いである。
ただし、戦後の成長期のような社会的価値評価が低い者にまで高い給与を払うような時代ではない。
そういう点では、昔みたいにだれでも中層階級ということはない。
技術を身につけるか社会の奉仕者として公共の仕事について中層階級として長く安定的に働くのが普通の人には合っていると思うがどうだろうか。
波乱万丈の生き方をしたいというのであればとめないが・・・グッドラック!
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