エクセルをキャド(CAD)として使う方法
2018/09/16
はじめに
エクセルは表計算ソフトで最もよく使われてソフトです。
パソコンで数字の処理をしたことのある人ならほとんどの人が知っている、あるいは使った経験があると思います。
エクセルは計算機能にとどまらず、データベース、グラフのほか図形の作成、画像(写真)の処理など多くの機能があります。
文書作成機能も当然あります。ワードほどの高性能な文書作成機能はありませんが、一般的な文書でしたらエクセルでも十分実用になります。
エクセルは多才な機能をもっており、このソフトウエアだけで一般的な業務処理は対応できます。
いろいろな業務処理にエクセルだけで対応して処理している事務所や作業所は多くあります。
その理由として、
・複数の専門のソフトを買う必要がないので経費が安く済む。
・複数のソフトの操作を覚える必要がない。
・パソコンに複数のソフトをインストールして立ち上げる必要がないので動作が軽い。
・データファイルを一つまたは少数のファイルにすることができるので運用や管理が楽にできる。
などです。
ところが、
エクセルをキャド(CAD)として使用することは一般的ではありません。
エクセルをキャドとして利用するときの注意点
エクセルは表計算やグラフ、データベースといった数字の処理のためのソフトです。
図形や画像、文字の使用や加工、背景の利用といったものは付随的な機能として取り扱われています。
エクセルをキャドとして利用するには、これらの付随的な機能を有効に使います。
キャドとして使うと言っても、自ずと限界はあります。
ここで想定しているキャドとしての利用は以下のとおりです。
- 建物や工作物を建設するための設計図としてCADのデータまたは紙の設計図面がある
- 建物や施設を維持運営するためのCADのデータまたは紙の現況図がある。
- CAD化したい紙に描かれた資料がある。
上記のように、CADや紙の資料があることを想定しています。
エクセルをCADとして使うといっても、一からエクセルだけでやるのはレイヤー機能や作図機能が弱いので簡単な製図以外は現実的ではありません。
CADや図面の資料があれば、別にエクセルで作る必要はないのではという声が聞こえそうです。
建物や施設は改築、改修や増築、増設、撤去などが出てきます。また電気施設などは法定点検で停電や仮設電源などの配置などが必要になります。
その時に必要な図面をエクセルでCADの資料を作るというのが、この記事の主旨です。
これらの資料は、いままでは図面に書き込みをするか、切り張りで資料を作っていました。
そうすると、一過性の資料となり資料として蓄積されない、また再利用ができないなどの問題があります。
具体的な使用法
エクセルを図として使うのは次の3つです
- 図形
- 罫線
- 背景
また画面を方眼紙として利用するためにセルの枠線を1mm~10mm程度の正方形にします。
3つの機能の使い方を説明します。
- 図形:新規に追加する線や図形などに使用します。
図形はいろいろな種類の図があり色・線の選定や図の大小、変形など加工ができます。
複数の図形のグループ化で1つの図形として取り扱うこともできます。
塗りつぶしや透明度の変更などの機能もあります。 - 罫線:セルの枠線を表示させれば罫線です。直線、四角形を表示するのに使います。
表としても使います。
罫線を使わず図形で表すこともできます。
罫線はワークシートのコピーでもコピーされますので、図の基礎的、基本的な線に使うと有効です。 - 背景:背景は画面の後ろに図や絵を入れる機能です。
その図や絵をそのまま図面として利用する方法です。
したがって図面としては建物など変化のないバックボーンなどに使います。
また背景はその上から図形で線を引く、いわゆるトレースの元図として使うこともできます。
背景は、標準では印刷されません。印刷する方法は別の有料版で紹介しています。
おわりに
以上、エクセルをキャドとして使う方法を紹介しました。
まだまだ、紹介する事柄はありますが、サイトの画面だけでは難しいのでPDFのマニュアル「エクセルで紙やCADの図面を修正・管理します」を作りました。
ウエブサイトの coconala で販売しています。
このサイトをご覧の方には下記のメルマガに登録していただければエクセルで紙やCADの図面を修正・管理します」を無料で差し上げます。
名前を登録するとき、始めにcadから始まる名前(例:cad山田)にしていただければ当日送信します。
スポンサードリンク
関連記事
関連記事はありませんでした
- PREV
- 今はコミュニティの時代、これからの情報の入手と行動の原点!
- NEXT
- 女性美を高めるヒラクとは